もしも炭治郎が、日の呼吸の適性が最適最強だったら その10
前話はこちらです。 「久しぶりだね、二人とも」 太陽が輝く日の昼間。 夏なのに少し風が涼しい日である。 無一郎、そして五体満足で生き残った有一郎。 そんな二人は今、日柱の屋敷に来ていた。 ◇ ◇ ◇ なんとか一命を取り留めた兄さんだが、鬼に襲われてから1週間ほど目が覚めなかった。 蝶屋敷でその間、僕は […]
前話はこちらです。 「久しぶりだね、二人とも」 太陽が輝く日の昼間。 夏なのに少し風が涼しい日である。 無一郎、そして五体満足で生き残った有一郎。 そんな二人は今、日柱の屋敷に来ていた。 ◇ ◇ ◇ なんとか一命を取り留めた兄さんだが、鬼に襲われてから1週間ほど目が覚めなかった。 蝶屋敷でその間、僕は […]
前話はこちらです。 炭治郎が柱になってから、数ヶ月ほど経った。 お館様から屋敷をいただいて、家族みんなで暮らしている。 蝶屋敷に近いので、いつも炭治郎の家族は蝶屋敷のお手伝いをしていた。 そして炭治郎も、昼間の時はよく一緒に手伝いをする。 蝶屋敷は女手ばかりで、少しでも男手 […]
前話はこちらです。 炭治郎が参加した柱合会議から数日間、炭治郎は蝶屋敷でお世話になった。 一度家に帰り、炭治郎の家族は全員蝶屋敷に連れて来たのだ。 お館様から、 『あの山奥の家では、何かと連絡を取るのにも不自由だと思う。炭治郎の家族が住めるような屋敷を用意するから、それまで蝶屋敷に住んでもらえないかな […]
前作はこちらです。 炭治郎は、初めての経験だった。 これほど強い人達に会うことも。 その人達から――溢れんばかりの敵意を向けられることも。 特に強いのは、身体中に傷をつけて自分の目の前で血を流している男。 それに白い蛇を首に巻いている、口を包帯で隠している男。 その二人から […]
前作はこちらです。 その日、柱の者達に鎹鴉から衝撃の情報が伝えられた。 『上弦の弐――討伐』 100年以上も討伐されてこなかった、上弦の鬼。 それを討伐しただけでも凄いが、まさかの序列が弐。 つまり鬼舞辻無惨を除いて、鬼の中で2番目に強い鬼ということだ。 混乱を防ぐために、 […]
前作はこちらです。 ―――――――――――――― 胡蝶カナエ、冨岡義勇が、太陽を克服した鬼の竈門炭治郎と遭遇してから、数日が経った。 その間、胡蝶カナエはお館様に連絡を取り、すぐに柱合会議が開かれることとなった。 カナエと義勇だけが炭治郎のことを知っているが、他の柱には伝えないようにとお館様は言った。 […]
前作は、こちらです。 その後、炭治郎はカナエから説明を受けた。 鬼は、ほとんど不死身であること。 生きている限り、どれだけ身体が欠損しようと再生する。 普通の人間よりも、身体能力が上がっていること。 それに対抗するため、鬼殺隊は独自の呼吸というものを使って、身体能力を上げて対抗している。 […]
その2は、下記です。 義勇は、その場で鬼の炭治郎と妹の禰豆子の話を聞いた。 炭治郎は鼻がとても効くらしく、突如家に来た男が人間とは違う匂いで、なおかつ人を何千人も殺しているような匂いがした。 それで家族を家の中で待機させたまま、炭治郎は一人でその男に立ち向かった。 斧で首を落としたにもか […]
その1は、下記です。 『炭治郎……』 夢を見ていた。 死んだはずの父さんが、真っ暗な空間の中にぽつんと立っている。 いや、よく見れば、足元があたたかな炎で揺らめている。 『すまない、お前には……茨の道を、進ませてしまう』 とても悲しそうな、後悔し […]
「いいかい、炭治郎……呼吸だ。息を整えて――ヒ・ノ・カ・ミ・様・になりきるんだ」 父さんがそう言っていたのを、覚えている。 「息の仕方があるんだよ。どれだけ動いても、疲れない息の仕方」 父さんは身体が弱いのに、なぜヒノカミ神楽を踊れるのか聞いた時。 そう答えたのを、覚えている。 「炭治郎。この神 […]